離婚は当たり前の時代とは言われているが…
3組に1組のカップルが離婚する時代と言われて久しい。3分の1が本当に離婚しているとは思えないが、職場や学生時代の友人の中にも離婚している人たちは多い。だから客観的に考えると、離婚することになっても深刻になる必要はないのかもしれない。
しかし、この世は主観でできている。人の離婚は気にならなくても、自分の離婚は人生を大きく変える一大事なのだ。
そして一般的に女性は立ち直りが早く、男の方がクヨクヨ悩んで引きずると言われている。中には絶望で自殺する人もいると聞く。これから離婚する人たちはその点が不安ではないだろうか。
30代男の離婚後の心理状態とは
今回は、わたしの実体験を通じて「家持ち子持ち30代の男が離婚した後の心理状態」についてお伝えしたい。
結論から言うと、私は一時的に絶望することもあったが、乗り越えることができた。普通に人並みに幸せな生活を送れている。時々過去を思い出すことはあっても、心が大きく乱されるようなことはない。
そして、私が乗り越えた方法(?)は別に特別な努力は不要で、誰でもできることだ。だから安心してほしい。もしあなたが孤独感にさいなまれていても、それは永遠に続くわけではない。
※ちなみに、すでにどうしようもない絶望感に襲われていて、とにかく今すぐ絶望感をなんとかしたいという人はこちらの記事を読んでほしい。
やり直そうと提案してみたがダメだった
まず、なぜわたしが離婚に至ったかというと、一言で言えば「セックスレスと男性不妊」が原因である。これについては別の機会に詳しく深掘りして書こうと思う。
離婚することが決まってから離婚するまでは3〜4ヶ月だったと思う。離婚を切り出したのは元妻の方だった。その2年ほど前から妻が汚いものを見るような目でわたしに接してきて、軽いモラハラレベルの嫌がらせをわたしにしてきた。例えばわたしの夕食だけ別メニューで明らかに手抜きだったり、家をしばらく締め出されたり。
子どもは女の子が一人。1年ほどの不妊治療の結果産まれた子だった。元妻一人が苦労して産んだ子だ。離婚に至った原因は色々あるが「不妊治療中のわたし(夫)の非協力的な態度に納得が行かなかった」のが一番の理由だ。
わたしとしては病院も積極的に行ったし、協力していたつもりではあったが、不足していたと元妻が感じていたのならばきっとそうなのだ。
当然わたしも子供のことは愛していたし、悲しませるわけにはいかなかった。だからわたしは関係の修復を何度か提案したが、元妻は応じなかった。それだけ心が冷え切っていたのだろう。
離婚を切り出される直前まで、本当は元妻も「もう一度やり直したいと考えている」と思っていた。ただわたしが心の底から素直に謝罪するのを待っているのだと。
なので、本気で離婚をするつもりだとわかった時は一瞬でいろんなことが頭をよぎった。「子どもと会えなくなるのか」「職場に報告するのがとても気が重い」「一人で生きていくのが不安」当然整理はつかないのだが、男のプライドもあり、去る者は追わずを貫くことにして了解した。
あの夜の緊迫したやり取りは今でも鮮明に覚えている。
意外?自分の時間とお金を手にして充実の日々
親権については争ったところで母親に勝てないことは明白なので、元妻へ。そして持ち家も子どものことを考え元妻へ譲ることに。一人で住んでも仕方ないしそこについては選択肢はなかった。
別居するようになり、一人で過ごす生活が始まった(まだ書類上は離婚していない状態)。お金の管理も自分で行うようになり、小遣い制度から解放され自由が増えた。これは単純にすごく嬉しかった。
好きな服を欲しい時に買えたし、好きな時に出かけられたし、一月の支出の配分を考えることなく好き勝手に消費を楽しむことができた。
しばらくするとそれも虚しくなり…と書きたいところだが、これについては離婚して良かった点として今も変わらない。自分で稼いだ金を自分で使い道を決められないというのはやはりストレスなのだ。
ナイキの新作スニーカーを買ったり、MacBookProを買ったり、思いつきで日帰り旅行に行ったり。一人で自由に過ごす喜びというのは確実にある。そこは安心して欲しい。ただそれが全てではないというだけで。
仕事中は気が張っているのと、離婚を自虐ネタにすることでイジられて積極的に笑いに変えていたのでなんともなかった。離婚後の手続き関係(家の権利の委譲や健康保険、児童手当の変更など)はめんどくさかったけど、それも短期間で終わる。
休日の夜はやたらと気が滅入る
唯一、気が滅入ったのが休日の夜だった。休日の昼間はウォーキングやら買い物やらで外に出かけることにしていたので、活動で虚しさを紛らわせていた。実際楽しい面もあったし。
ただ、休日の夜になると不安や後悔が一気に襲ってきた。もう元妻の事は度重なるモラハラで間違いなく嫌いになっていたのに、楽しかったこととか優しかった頃の思い出ばかりを思い出してしまう。
子どものことも考えると胸が痛くなった。子どもが自分のことをだんだんと忘れていくようで怖かった。もっと旅行したり、映画を観にいったり、一緒に買い物に出かけ服を買ってあげたり…そういうことができなくなってしまうのか。そういう負の妄想が湧き出てくる。
解決方法をネットで検索したり、いろんな本を読んだりして乗り越えようとしたが、今思えばこればっかりは避けられないことだと割り切った方が良かった。一緒に暮らしていた時間が長かったので、急に一人になったら変化についていけないのは当たり前だ。
もう結婚はこりごりだ…と思う人もいるだろうが、わたしは違った。死ぬまで一人でいるなんて事は選択肢にはなかった。一人の時間も楽しめるが、夜に襲ってくる孤独との闘いが毎週訪れるのには耐えられなかった。そして、元妻に自分が惨めで寂しい人生を送っていると思われるのも癪だった。
女性と出会う事を決心
そこで別の女性と出会って新たな一歩を踏み出すしかないと決心。となると選択肢はマッチングアプリしかない。街コンはもっと若者向けだろうし、初婚の人しか求められていないだろう。
マッチングアプリに登録をしたのは離婚が成立する前だったが、出会う女性に失礼に当たらないよう、実際にやり取りを開始したのは離婚が成立してからにした。
実はマッチングアプリなんかサクラだらけでまったく信用しないタイプだったが、友人がすでにやっていて、普通に何人もの女性と楽しく食事をしてるとのことだったのでわたしもやることにした。
マッチングアプリに恐る恐る手を出した結果…
しかし、2点不安な点があった。
1めちゃくちゃお金がかかるのではないか
2ネットで自分の顔を晒すのは絶対に避けたい
結論からいうと、わたしが実体験した限りではどちらも大丈夫だった。
まず、友人が勧めてきたマッチングアプリはペアーズで、友人は月額使用料を払うプランで何度もマッチングし、食事に行っていた。
一番有名なので安心感もダントツだろうけど、少し若者向けな印象があった。ただし、その友人は私より年上なので気にする必要はないのかもしれない。
友人も顔出しには抵抗があったみたいなので、顔は目線を入れるなど工夫してわからないようにしていた。
一方、わたしが利用したのは「マリッシュ」というアプリ(婚活・恋活・再婚活マッチング【マリッシュ】会員募集/R18)。
真面目な出会いを求めている人が多いなぁという印象だった。個人的には実際に使用して良かったと思っている。少なくとも怪しくはないし、無料プランでも普通に楽しめたことが大きかった。
システム的には大体どこも同じだと思うが、ポイントが毎日補充されて、そのポイントを使ってプロフィールを見て気になる相手にイイネを送って、相手もこちらにイイネを送ったらマッチング完了。
そこからメッセージをやり取りして…みたいな流れ。メッセージを送るのにもポイントがいる。たくさんやり取りするには有料会員になった方が効率がいい、という仕組み。
登録時に免許証の画像を送る必要はあるが、これがネットに表示されるわけではないし、むしろ免許証を必要とすることで信頼性が高まる。ここはなるほどよく出来てるなぁと思った。
※プロフィール写真はこんな感じに
私はプロフィールに顔写真を載せることに抵抗があったので、載せずにチャレンジすることにした(ちなみに載せたのはナイキのスニーカーの写真)。
そしてゲームでも課金した事がなかった私は、意地でも課金しないでやってやろうとわずかなポイントで楽しんでいた。顔写真を載せなくてもどんどんマッチングしたし、実際3人の女性と会うこともできた。
ただし、ちょっとは課金した方が効率も満足度も高い。お見合い業者に依頼するよりもはるかに安いし。
色んな女性と話ができて心が落ち着いた
彼女たちの中にはバツイチの人もいたりして、色んな人の人生の話を聞けたのが大きかった。自分みたいな境遇の人がたくさんいることがわかったし、自分と付き合いたいと思ってくれる人もいるということがわかって心が落ち着いたことを覚えている。
少なくとも、マッチングした時にくる通知が心の支えになっていた事は間違いない。一歩踏み出して良かった…友人の情報がなかったら使ってなかったな絶対。
今は色々マッチングアプリがあって、無料でお試しができるところがほとんどだと思うので、もし迷ってたら思い切って登録することを心からオススメする。
※ただし悪質な業者は必ずいるので、どのアプリを選ぶかは慎重にした方が良い。明らかに若くてハイスペックで美人な女性がたくさんいたりするのは絶対に怪しい。3ヶ月くらいしか実際に使ってはいないが、わたしの場合は比較的真面目な人が多く、特に心配事もなく使っていた。やり取り中に急に返事が来なくなってショックを受けたりはあった(笑)友人情報だが、まずは軽い出会いを求めている人にはペアーズの方がいいのかも。
そして、①怪しくない ②顔出ししなくてもOK ③無料でも十分楽しめる
この全ての条件を満たすのが私にとっては「マリッシュ」だった。マリッシュじゃなくても、悩んでる暇があったら今すぐ登録して行動した方が良い。私もあまりの気軽さにビビってたのを後悔した。
そして現在は、といえば普通に休日は楽しみで趣味も充実、MacBook最高、ナイキのスニーカー最高、再婚して子どももできた。
※もしあなたがハイクラスな職業の男性だったら、女性の登録者はCAさん(客室乗務員)限定というサービス「ダブルプレミアム」もあるので、試してみてはどうだろうか。
結論 離婚後の絶望を乗り越えるためのポイント
長くなったが、わたしが離婚後の絶望を乗り越えられたポイントは次の通り。
辛い思いを完全に避ける事は難しいかもしれないが、乗り越える事はできる。大丈夫。
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