仕事の重さに耐えきれない時がある
コレ、わたしの経験談です。ある仕事を前任者から引き継ぎました。簡単にいうと複数のデータベースから数字を引っこ抜いて、ある結果を算出する仕事だったんですが、コレがキツかった(あんまり詳しく書くと身バレしそうなんでざっくりですみません)
何がキツかったかというと、
①前例がなかったため、データベースからの抽出方法や集計方法などイチから考えて組み立てなければいけなかったこと。
②前任者が挫折して心を病み退職
③上司が超細かい人間で何度も何度もダメだしと追加の要望を出してくる
前任者から引き継いだ時は結構気楽に構えていたものの、上記3つの要因によりだんだんとその仕事の恐ろしさが明らかになり、気づいた時には泥沼にはまっていた。今でもトラウマである。
心を病んで謎のめまいと蕁麻疹発症
全力を尽くしてもダメな場合
ある時、何度もダメ出しを食らった報告書を修正し、流石にコレで終わるだろうと思い上司に報告した。前回報告時の指摘を自分では全てクリア出来ているつもりだった。それが全否定されてしまった。上司の求めているレベルではなかったということだ。
わたしはその時に「あぁもうダメだな」と悟った。心が折れたというかもう身体も精神もこれ以上もたなかった。その瞬間は意外と冷静だったのを覚えている。そして一週間ほど体調不良ということにして休んだ。実際そうだったしね。
心療内科で診断書でももらって休職しながら転職活動かなーと何となく考えたが、心療内科の予約が1ヶ月以上待ちだったためやめた。
もう恥を捨てて頼み込む
このまま休んでいても何も解決しない。わたしがいなければもうデータの在りかもわからない。職場の評価もガタ落ちだろうし上司に合わせる顔もないが、もう自分の能力を超えた仕事だと悟っていたため、意外と悲壮感もなく普通の顔で出勤したと思う。そして、出勤後の周りの反応も驚くほど普通だった(心の中でどう思ってたかは知らないが)。
さて、自分の席についたものの、あの作業は自分だけでは無理だ。となると誰かに手伝ってもらうしかない。ふと、同じ部署にめちゃくちゃ集計作業に詳しい人(M君)がいることに気づいた。彼しかいない。もちろん彼も忙しくしているが、この仕事を終えるためには彼の力を頼るしかない。
そのためにはまず上司の了解をえなければならない。まあまたボロカスに言われるんだろなぁと思いながらも上司に相談した。
「M君に手伝ってもらいたいです。でなければこの仕事は終わりません」
そんな時は人に頼ろう
上司の反応はコレまた意外なほどに普通。「そらそうだな、二人でやれ」
何じゃそら、と思ったがすでに当初の締め切りは過ぎていて、上司にしてもとにかく仕事を終えてもらわないと困るので当然か、と納得。
M君にも了解を得て、時間を作ってもらい一緒に取り掛かることになった。そこからは速かった。二人で考えることで自分だけでは気づけなかった点や思い込んでいた点が次々に明らかになり、一週間後ミッションはコンプリートしたのだった。
ここで重要なのは、M君は忙しかったが時間を作ることが出来た、ということと、二人で考えるとプレッシャーが半減されて物事を客観視でき、様々な解決方法が湧き出てきた、ということである。
調整能力は超重要
もっと早く頼めばよかった…なぜ自分だけでやり遂げようとしたのか。もちろんある程度までの難易度の仕事なら一人でやり遂げるべきだが、それを超えるものは人に協力を得なければいけない。得るべき、ではなく得なければいけないのだ。
ここから学んだことは、仕事とはエクセルの関数をたくさん知ってるとか綺麗なパワポ資料が作れるだけではなく、「判断」と「調整」も大きな要素なのだということ。
人に頼らなければ進まないという「判断」をして、協力できる人を手配する「調整」をしていれば仕事はもっと早く終わっていた。
自分じゃ出来ないなら出来る人を見つける
調整能力って目に見えないし面倒くさいから軽視されがちなので実はこのスキルを磨こうと思ってる人って少ない。
会社全体を考えたら、一人で抱えて悩んでるヤツも、人に多少迷惑をかけてでも調整して仕事を終わらせるヤツの方が世の中の役にはたってるよね。自分より仕事ができる人にお願いするという調整も仕事のうちだということを身を以て学んだ出来事だった。
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